【書評】柳瀬睦男著『科学と信仰のあいだで』(シリーズ鶴見俊輔と考える②、SURE、2008年)
□著者の紹介
鶴見俊輔氏と編集グループSUREのメンバーがホスト役を務め、ゲストから知の逸話を聞きだすシリーズ。戦中戦後の日本思想史に関する「語り部」ともいえる鶴見氏の面目躍如たる企画であろう。本書のゲストは、物理学者でカトリック司祭(イエズス会)の柳瀬睦男氏である。柳瀬氏は1922年生まれ、東大理学部卒業後、イエズス会に入会し、ドイツで哲学、日本で神学、アメリカのプリンストン大学で物理学を学び、のちに上智大学の学長に就任している。著作は多数があるが、本書においては『神のもとの科学』(1991年)が話題として多く引用されている。戦中戦後の科学と宗教との関係を証言するにふさわしい人物だといえよう。以下、章ごとにコメントを加えていきたい。
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