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2008年1月30日 (水)

【書評】伊東俊太郎『十二世紀ルネサンス』(講談社学術文庫、2006年)

伊東俊太郎『十二世紀ルネサンス』講談社学術文庫、2006年

□トランスディシプリンとしての比較文明学
Gpss080130_2  評者は近年、宗教がもつ文明的なダイナミズムを見定めたいという願いから、比較文明学というトランスディシプリナリな学問的態度に大きな魅力を感じるようになっている。それは、宗教学はもちろんのこと、歴史学、文化人類学、政治学、哲学等々、ともかく「トランス」の名に恥じない壮大な知的融合がみられる現場なのだが、そうした志向性を背景に生み出されたいくつもの成果のうち、今回紹介する本書はもっとも優れたものの一つといってよいだろう。
(伊東俊太郎氏は本ブログ・書評コーナーにおいて『自然』<→click here>につづき二回目の登場となるが、その仕事の重要性を鑑み、読者諸賢のご海容をお願いしたい。)

□綿密な実証研究をもとにした科学史
 著者の専攻は科学史で、現在東大名誉教授。その意味で以前紹介した『新しい科学論』の著者である村上陽一郎氏と多くを共有しているが、村上氏が「なにが科学か」という、いわば科学史上の本質論をテーマとするのに対して、伊東氏は中世期の古典語文献(ラテン語・ギリシア語・ヘブライ語・アラビア語)の読解にもとづく綿密な実証研究をもとにして、科学史が展開してきた舞台がいかに広大なものかを説得力をもって描写する。

□西洋文明と他文明との多様な交流
 本書については目次を一瞥するだけで、著者の知性が示す広汎さと、そこから読み取れる新しい知識の予感から、胸が高鳴るのを抑えることができないであろう。

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2008年1月29日 (火)

GPSS Workshop at Nanzan Institute for Religion and Culture (8-9 December 2007)

The summary of GPSS Workshop at Nanzan Institute for Religion and Culture (8-9 December 2007) is now available in English.

Please click this PDF file.
「gpss_december_2007_workshop_summary.pdf」

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2008年1月16日 (水)

【書評】教皇庁国際神学委員会『人間の尊厳と科学技術』(カトリック中央協議会、2006年)

教皇庁国際神学委員会『人間の尊厳と科学技術』(カトリック中央協議会、2006年)目次(click here

Gpss080116 □「科学・こころ・宗教」という視点からみたカトリック神学
評者にとってカトリック神学は比較的なじみの深いものであり、本書で扱われる諸問題も以前より直接的間接的に耳にすることが多いものである。しかしいま「科学と宗教」さらには「科学・こころ・宗教」という視点の外在性と多極性を特徴とする研究の場に身をおいてみると、いままで見えてこなかった、あるいは忘却していた一面が新たな課題として(再)提起されてくる。キリスト教の信仰を持つ一宗教研究者が抱いた素朴な見解を交えつつ、本書を読者諸賢に向けご紹介してみたい。

□教皇庁国際神学委員会とは何か
 まず教皇庁国際神学委員会をご紹介すると、1969年に教皇パウロ6世によって始められた組織であり、カトリック教会においてはバチカン公会議以降の「新しい」現象の一つである。教理省直属の委員会であるため、教理的な問題を扱い、すでに『記憶と和解』といった近年国際情勢とも絡んで議論を読んだ文書も出している。ちなみに現教皇ベネディクト16世は最近までこの委員会の委員長を務めていたため、その動向は無視できない重要性をもっている。ただし、委員会が発する文書はあくまで諮問的見解であって、回勅や宣言といった教皇文書のような権威は持たない。

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2008年1月 8日 (火)

The International GPSS Workshop in Taiwan (12-14 October 2007)

The summary of the International GPSS Workshop in Taiwan(12-14 October 2007) is now available in English.

Please click this PDF file.
「taiwan_workshop_english_summary.pdf」

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