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2007年7月30日 (月)

創世博物館をめぐる記事のご紹介

□「創世博物館」をめぐって
 アメリカのビジネス、テクノロジー、カルチャーの紹介を通じて「“アカルイ未来”の創造力」を探求するウェッブサイト「WIRED VISION」が、いわゆる原理主義者の反自然科学的性格を体現する「創世博物館」について記事を載せている。

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Gpss070730_9  一読したところ、この記事はいわば科学を肯定する立場から、比較的冷静にこの博物館の危険性を明らかにしている。そこで間接的に紹介される他の記事も、たんなる批判に終わらせず、好奇心を重視してその博物館の面白さへと視線を向けたものもあれば、啓蒙主義への総攻撃とみなしてはげしく非難するものもある。結局この博物館のような根深い、対話を拒否するような立場へのアプローチとしては、どうしてもゆるがせにできない点、たとえば「敵を『人間ではない』とする」ことへの見極めと批判をたゆまずつづける方向をとるべきだと記者は考えているようだ。それにしても博物館は、「わかりやすい」施設だ。肯定するにせよ、批判するにせよ、その理解しやすさは危険性を含みつつも、世論形成過程において重要な契機となっている。

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2007年7月26日 (木)

『科学・こころ・宗教』がついに完成しました!

Kokoro_cover_6   ついに、ポール・スワンソン監修『科学・こころ・宗教―科学から見る「こころ」の意義』(南山宗教文化研究所)が完成しました。
 今後、少しずつ内容をご紹介していきたいと思います。
 なお、本書は自費出版ですので、書店での購入はできません。入手方法については、後日、お伝えさせていただきます。
 目次は、以下の通りです。

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懇話会のお知らせ

 下記のとおり懇話会を開催いたしますので、お知らせいたします。
 ご多忙中とは存じますが、多数ご出席くださいますよう、ご案内申し上げます。

                                 記
日時: 2007年8月1日(水) 午後5時00分~7時00分
場所: 南山宗教文化研究所 2階会議室
講師:  Gary Laderman氏(エモリー大学教授)
演題:  "Science is Not a Religion, But It Can be Religious"

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2007年7月12日 (木)

【書評】玄侑宗久『アミターバ―無量光明』

【書評】玄侑宗久『アミターバ―無量光明』(新潮文庫、2007年、原著2003年)

Gpss070712 □科学と思想をつなぐ営み
 ニューヨーク大学物理学教授のアラン・ソーカルがポストモダンの思想家から多数の引用とナンセンスな議論を用いて「境界を侵犯すること―量子力学の変換解釈学に向けて」というパロディ論文を発表し(1996年)、その後ベルギーの物理学者ジャン・ブリックモンとの共著で『「知」の疑問―ポストモダン思想における』を発表して以降、人文系知識人が科学の「先端知識」を導入してあらたな思想的実験を行なうことは困難となった。わけても他人の目を気にすること甚だしい日本のアカデミズムでは、フランスやアメリカでのどさくさ劇からの余波を被る前に、密かに自主規制へと舵を切ったような観を呈し、いまでは自然科学の高等教育を受けたことがある「文転」経験者が細々と科学と思想をつなぐ営みに従事しているかのようである。

□死者と生者との通交
 臨済宗に属する禅僧であり、芥川賞を受賞した小説家である玄侑宗久は、そういった一連の事情などまるでなかったかのように大胆に理論物理学の発想を取り入れ、きわめて独創的な作品を書きあげた。浄土教が育ててきた生から死への移り行き、いわゆる無限の光明に溢れる来迎の場面を、科学的知識との整合性を著者なりに確保しながら描いていく。そこでは相対性理論や量子力学の基本的な思想が言及されるなかで、ことに前者のエネルギー放出の考えが死者と生者との通交へと巧みに応用されている。さらにはトランスパーソナル心理学にも話題は及んでいる。

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2007年7月 5日 (木)

『科学・こころ・宗教』がまもなく刊行です!

Kokoro_cover_15  長らくお待たせしておりましたが、近日、ポール・スワンソン監修『科学・こころ・宗教―科学から見る「こころ」の意義』(南山宗教文化研究所)が刊行されます。
 (写真は、表紙です。クリックすると、大きくなります。)
 本書は、2006年5月12~14日の3日間、南山宗教文化研究所で開催された第13回南山シンポジウム「科学・こころ・宗教―科学から見る『こころ』の意義」の記録です。
 「こころ(spirituality)」という新たな視点から、日本における「科学と宗教」の対話を促進することをめざした本シンポジウムでは、科学者と科学史家からの報告を中心に活発な議論が繰り広げられました。

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