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2007年3月27日 (火)

【書評】榎十四郎『キリスト教は自然科学でどう変わるか――人格神・奇跡・来世』

【書評】榎十四郎『キリスト教は自然科学でどう変わるか―人格神・奇跡・来世』社会評論社、2000年

目次
第一部
 人格神と自然科学
 来世論
 人間的実在世界
 神義論について
 預言と予言
第二部
 宗教社会と非宗教社会
 「無条件のゆるし」について
 産めよ、増えよ、地に満ちよ

 
 著者は長年民間企業で働いてきた理系(機械工学)の技術者で、キリスト者である。本書に先立ち『旧約と新約の矛盾』(社会評論社、1993年)、『体制としてのキリスト教』(社会評論社、1997年)などの著書がある。

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「科学と宗教」文献リストのご紹介

 この「科学・こころ・宗教」プロジェクトでは、「科学と宗教」をめぐる領域の文献リストを作成しました。
 「科学と宗教」「科学とキリスト教」「科学と仏教」「科学とイスラーム」「科学と生命」「科学と神秘主義」という6つのカテゴリーに関する日本語文献の情報を紹介しています。
 
 
以下の手順で、ご覧ください。

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2007年3月22日 (木)

【書評】伊東俊太郎『自然』

【書評】伊東俊太郎『自然』(「一語の辞典」シリーズ)三省堂、1999年

目次
はじめに
第一章 ギリシアにおける「自然」
第二章 アラビアにおける「自然」
第三章 ヨーロッパにおける「自然」
第四章 中国における「自然」
第五章 日本における「自然」
おわりに

Blog060322_2 □自明ではない「自然」概念
 「自然」という概念は学べば学ぶほどわからなくなる。思えば子どもの頃、自然はまさに自明の存在だった。遊びまわった空き地を取り囲むように生えていた(「植えられていた」とは思えなかった)木々、目立たない用水路に潜んでいた小魚やザリガニ、夏になるとうるさかったセミ等々。これらがただちに「自然」だった。しかし学びは苦悩をももたらす。「自然」の反対語は「文化」である。「自然」は「じねん」とも読むし、「しぜん」とも読む。自然の「自」は「みずから」ともなるし、「おのずから」ともなる。自然に該当する英語は「nature」だが、その概念は「本性」という意味も持つ。それぞれ個別に学んだ時点ではさほど疑問に思わなかった事柄が、同時に一瞥しみれば、どのように関連しているかのかがわからない。自明ではない。
 

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2007年3月21日 (水)

【書評】広瀬立成『空海とアインシュタイン―宗教と科学の対話』

【書評】広瀬立成(ひろせ・たちしげ)『空海とアインシュタイン―宗教と科学の対話』PHP研究所、2006年

Blog060321 目次
第一章 東寺のアインシュタイン
第二章 空海と真言密教
第三章 アインシュタインの時空間
第四章 二十世紀のあやまち
第五章 二十一世紀へのメッセージ:人類のゆくえ

 著者は早稲田大学教授、東京都立大学名誉教授で、専門は素粒子物理学実験。『真空とはなんだろう』、『質量の起源』(ともに講談社ブルーバックス)といった著書がある。
 一言でいって本書は、物理学者から宗教への夢を語るラブレターである。評者は物理学を専攻したわけではないので、本書におけるアインシュタインの物理学にまつわる記述に対してはその是非を正確に判断することはできないが、一読したところではとくに問題は感じられず、まず妥当な内容だと思われる。また空海をはじめとする仏教に関する記述も、学術的なものではないが、事実をひどく逸脱した点はないようである。そのうえで著者はこの二つの偉大な発想を類比的につなぎ合わせ、その普遍性、全体論的性格などをもって近代科学の誤謬に対する批判とみなそうとする。そこでは、近代科学は自然を排斥する人間中心主義としていわば「悪玉」であり、アインシュタインと空海はそうした過ちを戒め、より良き未来への予兆となる「善玉」となるのである。

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2007年3月19日 (月)

不具合解消のご報告

 管理者です。
 本blogを閲覧いただく際、ユーザー名とパスワードを要求する画面が出てくる不具合が生じていましたが、本日、解消されましたので、ご報告申し上げます。
 
 どうぞ今後ともご愛読のほど、よろしくお願い申し上げます。

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2007年3月16日 (金)

閲覧不具合のお詫び

 管理者です。
 本blogを閲覧いただく際、ユーザー名とパスワード要求画面が出てきますが、「キャンセル」をクリックしていただくと、そのまま閲覧することができます。
 この不具合を解消すべく、現在、対応しております。
 みなさまにはご不便、ご迷惑をおかけしますが、しばらくご容赦ください。
 よろしくお願い申し上げます。

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2007年3月 8日 (木)

【書評】笠井恵二著『自然的世界とキリスト教』

【書評】笠井恵二著『自然的世界とキリスト教』新教出版社、1999年

Blog060320_1  本書は、プロテスタント・キリスト教の信仰を持つキリスト教思想史家による、キリスト教の自然観に関する入門的概説書である。自然破壊の元凶を近代の人間中心的な自然観に見出し、かつその源泉をキリスト教的自然観に置く思潮が昨今しばしば目撃されるが、本書はこうした発想に対するキリスト者側からの穏やかな護教の書となっている。

□全体の構成 
 全体の構成は以下のとおりである。

第Ⅰ部 聖書による自然観
  一 旧約聖書における自然
  二 新約聖書における自然
第Ⅱ部 キリスト教史における自然観
  一 アウグスティヌス
  二 トマス・アクィナス
  三 カルヴァン
第Ⅲ部 二十世紀における自然観
  一 シュヴァイツァー
  二 バルト
  三 ティリッヒ
  四 内村鑑三
  五 矢内原忠雄
 六 モルトマン
第Ⅳ部 批判に応えて
 一 ホワイトの批判
 二 安田喜憲の批判
  むすび

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